ちょっと前になりますが、お盆休みを利用して、長浜に行ってきました。
秀吉が初めて大名となった地であり、秀吉の人生を大きく変える事と
なった長浜城と小谷城がある土地でもあります。
■長浜城■
とても簡素な造りでした。望楼型の天守である事
が明確に分かり、その佇まいはこじんまりとして
いますが、ベースとなる母屋がしっかりしており、
小さい割には威風堂々としています。
長浜はかつて「今浜」と呼ばれていましたが、
信長らから彼の地を預かった秀吉が主君の一字を
取って「長浜」に改めたのだとか。
長浜城の建築材は、小谷城のモノを流用したとの
説もあり、無駄しない秀吉の商業的な才能も垣間
みる事ができます。
天守に関して建築当時の遺構は残っていませんが、
彦根城の天秤櫓は長浜城のモノを移築したとの説
もあります。
■展望台から観る風景■
長浜城の素晴らしい所は、5階から見える琵琶湖の美しい景色です。
当日は今年の盆休みにしては晴れていたので、その絶景を堪能できました。
写真は、その風景です。
左から彦根城、その右に安土城跡が観られ、秀吉が城主だった当時に彦根城
はありませんが、壮大な安土城が見えていたに違いありません。
長浜で初の城持ち大名となった秀吉。君主信長の居城、安土城を観ながら、
何を思ったのでしょうか。
■小谷城跡■
小谷の山をぐるっと回ってみるつもりでしたが、
一周、5km近くもあり、子供を連れていた僕には
無理でした。
ってよりも、何の装備もしていなかったので、
一人でも無理でしたね。
次は装備をしっかりしてまた挑戦しよ!
歴史資料館は、こじんまりしていましたが、
4年前の大河ドラマ「江」でかなり整備されたよう
で、浅井家の歴史が、きれいなパネルで紹介して
あるのと、小谷城の山城の様子がジオラマで再現
してあり、結構楽しめました。
入館料は300円で、所用時間はじっくり観ても30分
程度でしょうか。
■長浜、小谷とは■
浅井を攻め滅ぼし、長浜城の城主となった秀吉。
琵琶湖の水運を利用した経済性に目を付け、早期に城下町を整備していき、
後の中国攻めの礎を築きました。
信長も秀吉も、既に「貨幣経済」の重要性に気づき始めており、商人を中心
とした城下町を整備し、多くの商人を抱え、経済の拡大を目指していました。
それこそが、日本を制覇する唯一の方法だと考えたのではないでしょうか。