2013年5月28日火曜日

本当の武家政権とは何なのか。(4)


前回は、朝廷に入り込んだ平家政権と、独自政権を打ち出した鎌倉政権との相違を述べた。振り返りとなるが、鎌倉政権は、将軍を頂点とした、土地の所有契約をベースとした信用型政権だと言える。

さて、平安末期、中央(京都)で朝廷を牛耳っていた平家政権と、鎌倉で(勝手に)樹立した源頼朝を中心とした鎌倉政権による二重支配となってしまうが、旧来の朝廷勢力(藤原摂関家や後白河上皇ら)により、平家打倒の勅命を受けた鎌倉は、源義経の働きもあり、とうとう平家を打倒する。
しかし、これにより、日本は朝廷と鎌倉政権という2つの政権が樹立するというおかしな事態となった。朝廷以外の政権が土地の所有権を認めることができるようになったのである。
このような状態ではあったが、鎌倉政権の方が非常に有利であった、それは、強力な武力を保有していること、また、平家という朝敵を討った鎌倉政権である。それなりの権利を認めなければ、朝廷といえども世間に顔向けできなかった。これにより鎌倉政権の実質的な土地支配は朝廷に変わって認められていく。
これ以降、朝廷は武家政権の正当性を認めるだけの機構となり、武家が朝廷に代わって日本を統治することとなる。
   
これが、当時、本当の意味での武家政権の始まりであったと言える。
(当然、朝廷を廃止し、鎌倉政権が唯一の日本政権となってもよいが、当時の倫理観からも神道を重んじる国民にとって、神の子孫とされていた天皇を中心とした朝廷を廃止することは、想像もつかないことだろう。また、生まれたての武家政権としても朝廷から認められることで威厳を保つこともできており、そういう意味で武家政権も朝廷を必要としていた。)

ただ、重要なことは、大河ドラマ「平清盛」でも詠われているが、武家政権の礎を築いたのは間違いなく、平清盛を中心とした平家である。

さて、次回以降、2つめの教え「なぜ、平家は政権運営に失敗し、源氏は成功したか。」を解説していきたい。


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